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柳谷観音

柳谷観音(楊谷寺)は、806年、清水寺を開山された延鎮僧都により開創されました。

 

延鎮僧都は夢のお告げにより、この西山に入り、生身の観音様を見つけ、堂宇を建て観音様をお祀りし、「楊谷寺」としました。

 

「柳谷観音」の見どころを写真で写真で紹介いたします。

No.1 山門(四脚門)

No.2 山門までの階段

No.3 手水舎(花手水)

No.4 鐘楼

No.5 弘法大師お砂踏み

No.6 独鈷水堂

No.7 受付・御朱印

No.8 本堂

No.9 あじさいウィーク

No.10 びんづるさん

No.11 中陽門・護摩堂・地蔵堂

No.12 阿弥陀堂

No.13 淀君弁天堂

No.14 眼力稲荷大明神

No.15 書院

No.16 浄土苑(名勝庭園)

No.17 上書院

No.18 心琴窟

No.19 あじさい回廊

No.20 奥之院

No.21 眼力稲荷・愛染堂

No.22 多宝塔・納骨堂・石仏

No.23 心参道

No.24 モリアオガエル生息地

No.25 月手水・苔手水・庭手水・恋手水

No.26 休憩所

No.27 寺宝庫

No.28 陽光桜苑


No.1 山門(四脚門)

山門は江戸時代の元禄年間に再建された四脚門で、かつては勅使門で、天皇や皇族などがお越しの時のみ開門していました。

両脇には風神・雷神、屋根の梁には方位磁石が奉られています。

塀の白い5本線は天皇家とかかわりの深い、寺格の高い寺ということを表しています。

No.2 山門までの階段

山門までの階段の数は、開山の延鎮僧都のご命日の17日、第二世の弘法大師のご命日の21日に合わせ、下から中央までが17段、中央から門前まで21段(半)です。

階段と階段の間には「中段」という場所があり、昔、水行をしていた滝口、役行者、不動明王、観音様などがあります。

No.3 手水舎(花手水)

山門をくぐり、左手に手水舎があります。

柳谷観音は、「花手水」発祥のお寺として有名で、手水舎の手水鉢を四季折々の花で彩り、参拝者の目を楽しませてくれます。

柳谷観音のホームページでは、花手水のライブ映像も配信されています。



No.4 鐘楼

山門をくぐり、左手に手水舎があり、その奥に鐘楼があります。

鐘楼堂では朝7時、正午、閉門時の5時に鐘をついています。

立願の鐘と言われており、参拝者もつくことができます。

大晦日には除夜の鐘つき会も行われています 。

No.5 弘法大師お砂踏み

弘法大師像の前に弘法大師の足形があり、四国八十八ヵ所霊場のお砂が敷いてあります。

足形の上に履物を脱いで上がり

「南無大師遍照金剛」と21回唱えれば、足腰が丈夫になる健脚のご利益をいただけます。

お参りの後、独鈷水を飲むと、ご利益が倍増するといわれています。

No.6 独鈷水堂

乙訓寺の別当を務めた弘法大師(空海)が、親猿が子猿のつぶれた眼を湧き水で洗っている姿を見て、17日間の祈祷を行い、子猿の眼が開いたと伝えられています。

空海はさらに祈祷を施し、独鈷で深く掘り広げ、眼病平癒の霊水として、独鈷水は、現在も広く信仰を集めております。



No.7 受付・御朱印

本堂の隣には、祈祷、特別祈祷の受付があり、通年通して授与している御朱印と、季節限定の限定朱印などたくさんの種類の御朱印が販売されています。

毎月17日には、季節の草花をあしらった押し花朱印つくり体験が開催されており、オリジナルの御朱印を作ることができます。 

No.8 本堂

建物は江戸前期の建立で、大きさは七間四面です。

本堂の観音様の前まで土足で入ることができるめずらしい形態です

ご本尊は、古来より眼病に霊験あらたかな十一面千手千眼観世音菩薩です。

普段は幕が下りているため、お姿を拝むことはできませんが、毎月17日、18日に開帳されます。

No.9 あじさいウィーク

あじさいの名所としても知られ

6月1日~30日まであじさいウィークが開催されており、約27種5,000株のあじさいが大輪の花を咲かせ、境内を華やかに彩ります。

奥の院からの参道では、鮮やかなフェリシモの紫陽花の傘のアンブレラスカイが風に揺られ幻想的な光景です。



No.10 びんづるさん(賓頭盧尊者)

本堂に入って左側に安置されています。

お釈迦様の弟子、十六羅漢の一人に位置付けられ、神通力がたいへん強く、病を治す能力に長けていました。

そのため、なで仏として、病人が自らの患部と同じ箇所を触れることで病を治す霊験があると信仰されています。 

No.11 中陽門・護摩堂・地蔵堂

本堂の横には、中陽門、護摩堂、地蔵堂があります。

地蔵堂には親子地蔵が祀られています。

護摩堂では、毎年2月17日、採燈 開眼大護摩供が盛大に行われます

江戸時代より続く伝統行事で、古いお札やお守・願い人形などを焚き上げ、厄除けや現世の幸せを祈願します。

No.12 阿弥陀堂

江戸時代の建立で、本尊は阿弥陀如来、右に高僧善導大師像、左に法然上人像が安置されています。

お厨子は、淀殿の寄進と伝えられ、厨子の扉には豊臣家の紋が入っています。

本来このお厨子はご本尊のものでしたが、徳川の世になり、当時の住職が阿弥陀堂に移したと伝えられます。



No.13 淀君弁天堂

弁財天は七福神の中で唯一の女神様で、水を司る神として知られます。

弁天堂の脇に「神徳水」が湧き出し、諸病平癒・不老長寿の水と言われ、淀君が、洗顔されたと伝わります。

信者さんが淀殿の人形を寄付され

以前、弁天堂にありましたが

現在は、阿弥陀堂に安置されています 

No.14 眼力稲荷大明神

山の鎮守社である眼力稲荷大明神は、京都伏見稲荷大社より勧請されました

眼病や視力回復のご利益があるとされています。

また、心眼・先見の明を授かることから、商売繁盛・証券取引・学問向上などにも、ご利益があるとされています

No.15 書院

書院・庫裏は京都府の登録有形文化財です。

本堂から回廊を渡り書院へ入ると

名勝庭園「浄土苑」、上書院を眺めることができます。

書院では、願いに合わせた色で行う『七色写経』『七色写仏』が体験でき、写経は42文字と短いですが多くのご利益があり、写仏は秘仏のご本尊様です



No.16 浄土苑(名勝庭園)

江戸時代中期に築かれた庭で京都府指定の文化財です。

山の急斜面を巧みに利用した造りで、山の斜面に十三仏に見立てられた立石が配されています。

三層に分かれた景色は類まれなる眺望とされ、第一層目は書院、第二層目は階段の上、第三層目は上書院からの眺めです 

No.17 上書院

西山のヒノキを使用した総ヒノキ造りで、明治時代後期に建立され、特別な方をお通しする茶室として使用されていました。

上書院から眺める浄土苑は、とても素晴らしく、現在は毎月17日午前中とウィーク期間のみ一般公開しています。

映画やドラマのロケ地としても使用されています

No.18 心琴窟

「音」で庭園の雰囲気を感じられるよう「水琴窟」が設置されています。

水琴窟とは、地中に設けた小洞窟へ水滴を落とし、発する滴水音を楽しむ、江戸時代から伝わる庭園音響装置です。

庭園にたつ音を心の眼や耳を傾け鑑賞してほしいとの想いから「心琴窟」と命名されています



No.19 あじさい回廊

あじさい回廊は、建物内にあり、書院から奥之院まで続く回廊です。

柳谷観音は「あじさいの寺」として知られており、あじさいが見頃の6月下旬、紅葉が見頃の11月下旬には、浄土苑(名勝庭園)やあじさいや紅葉に彩られた回廊を楽しむことができます 

No.20 奥之院

洛西観音霊場第10番札所に指定されており、本尊は十一面千手千眼観世音菩薩です。

113代東山天皇の皇妃が、「無事出産できた暁には観音様をお祀りする」と本尊に誓いを立てましたが、果たすことなく崩御され、亡き母に代わり114代中御門天皇が本尊を模して造仏されました

No.21 眼力稲荷・愛染堂

奥之院の裏側には、奥之院の守護神である眼力稲荷が祀られています。

眼力稲荷の横には愛染堂があり、愛染明王が祀られており、愛染明王は手に弓矢を持ち、キューピットのように人々の心を結び付けてくれると言われており、縁結びや夫婦円満などにご利益があります



No.22 多宝塔・納骨堂・石仏

奥の院から本堂に向かう参道脇に十三重石塔の「多宝塔」、ゆかりの深い方や信者さんの遺骨が納められている「納骨堂」、「石仏」が並んであります。

納骨堂の背後には阿弥陀如来坐像が祀られ、堂内ではなく外にあるので、光によって降臨されたようにも見えます。

 

No.23 あじさいのみち

本堂から奥の院へ続く参道です。

毎年あじさいが見ごろを迎える時期には「あじさいウィーク」が開催され、様々な種類のあじさいが参道を囲み参拝者を出迎えます。

参道には、空を見上げるとハートの形が見えるスポットもあり、心参道(ハートの小径)とも呼ばれています

No.24 モリアオガエル生息地

天然記念物のモリアオガエルが生息する小池があり、5月下旬から6月下旬ごろまで、池の上の木や周りにたくさんの産卵泡がみられます。

産卵泡の中でオタマジャクシになり、雨で崩れて下の池に落ち、しばらく水辺で生活したあと、名前のとおり森で生活するそうです。



No.25 月手水・苔手水・庭手水・恋手水

「花手水」発祥のお寺であり、山門入ってすぐの龍手水が有名ですが、境内には、他にも月手水・苔手水・庭手水・恋手水・琴手水があり、季節の花で参拝者を楽しませてくれます。

庭手水には「花手水発祥之手水」との表示があります。

No.26 休憩所

四国八十八ヶ所霊場の本尊の模刻仏とされている「お火除けさま」が祀られています。

奥之院の火災で堂宇は全焼しましたが、不思議にも難を逃れたと伝わり、火災などの災害除けとして信仰を集めています。

花手水をモチーフにした市制50周年記念カラーマンホールも設置されてます

No.27 寺宝庫

寺宝庫には、歴代天皇ゆかりのたくさんの寺宝が納められており、

本尊から出てきた胎内文書も納められております。

普段は非公開ですが、あじさいウィーク、紅葉ウィークの際には、一般に公開され、寺宝庫内の展示スペースにて、寺宝を見ることができます



No.28 陽光桜苑

柳谷観音の向いの山にある陽光桜苑は、柳谷観音の全景が眺望でき、陽光桜や紅葉など、四季折々の景観を楽しめる屈指の景観地です。

「NPO法人京おとくに・街おこしネットワーク」さんが、手づくりで整備され、陽光桜を植樹し

心安らぐ展望公園に仕上げられました